2020年07月16日

酸化銀電池

酸化銀電池は1976年、日立マクセルが日本で最初に製品化し、ほとんどがボタン型で主に時計用に用いられていて、特徴としては、持続時間が長く、使い切るまでにほとんど電圧も下がらないことから、精密機械などのもよく用いられます。

酸化銀電池

当初、腕時計や電卓、携帯ゲームなどで利用されていたのですが、安価な電池が求められるようになり、次第にアルカリ電池にとって代わられることになり、さらにはクォーツやICの駆動以外にも、液晶表示やアラーム音の発生、ランプの点灯などで電力が必要となり、酸化銀電池の容量では足りなくなり、次第にリチウム一次電池に置き換えられていくことになります。

非常に多くのサイズの電池があるのですが、酸化銀を使っていることから価格が高くなります。

腕時計の電池として酸化銀電池が使われることが多いとはいえ、リチウム電池の方が電池容量は2倍近く大きいので、電力消費の多いデジタルタイプの腕時計には使用されることは、ほとんどありません。

とにもかくにも、長期保管に優れた電池であり、電圧が安定しているということが最大の特長で、電池容量の寿命になる直前まで、新品時とほぼ同等の電圧を保つことが可能なため、常に正確な動きが求められる腕時計には最適な電池だといえるでしょう。


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Posted by generac at 12:14│Comments(0)乾電池
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